2015.04.07
鵞足炎 ~膝下内側の痛み~
鵞足炎(がそくえん)とは、膝下の内側の〇の部分(鵞足)に痛みを感じる症状です。


~鵞足とは~
膝の内側には、ふとももの筋肉の腱が集中しています。中でも、
「縫工筋(ほうこうきん)」「薄筋(はくきん)」
「半腱様筋(はんけんようきん)」の3つの筋肉の腱が
集まった状態が、ガチョウの足に見えることから「鵞足」
と呼ばれています。

鵞足炎の原因は・・・
根本的な原因はオーバーユースによる障害ですが、以下の
要因が大きく影響します。
【スポーツの要因】
・ランニングで後ろに足を蹴りだす時(特に長距離)
・サッカーでボールを蹴る時
・水泳で平泳ぎのキック
・急な切り返しなどをする(バスケットボール、ラグビーなど)
【体の要因】
・X脚
・回内足
【環境要因】
・硬い地面の上を走る(アスファルトなど)
・坂道を走る
・足の内側に荷重がかかるような間違った靴選び など
治療と予防
「運動中に鵞足の部分が痛くなった」
「鵞足の部分を押すと痛い」
「ストレッチをすると痛い」
などの症状が出てきたら、我慢をせずに運動を中止し、
アイシングを行ってください。
当院での治療は、太ももの周りを中心に足の筋肉を緩めて
鵞足にかかっている負担を軽減させ、超音波治療器を用いて
痛みがある局所の鎮痛効果と治癒の促進を促します。
局所の痛みが落ち着いてきたら、内転筋やハムストリングス
など太もも周りのストレッチを行い、柔軟性を高めましょう。
また、回内足などには足の機能を改善する運動などで、
正しい足の使い方やバランス感覚を取り戻しましょう。
鵞足炎はオーバーユースによって起こってきます。
運動の際には、ウォーミングアップとクーリングダウンを
必ず行い、セルフケアを行っていくことでケガの予防に
繋がります。
膝の症状でお悩みでしたらお気軽にご相談ください。
新宮町・古賀市の整骨院は、おがわ整骨院
2015.04.02
有痛性外脛骨(スポーツ外傷・障害)
有痛性外脛骨(ゆうつうせいがいけいこつ)とは、
内くるぶしの前下方の突起のところ(舟状骨・外脛骨)に
付着する後脛骨筋の腱が過剰に引っ張ることで炎症が
起こり、痛みが出る障害です。
※外脛骨とは、舟状骨の内側にある過剰骨(普通にはない
余分な骨)で、15~20%の人に存在します。
スポーツ活動が盛んな成長期(10~15歳)
に多く発症します。
原因は・・・
①偏平足、回内足
②捻挫などの外傷
③急激な運動による負担
④繰り返し足にかかる負担 など
捻挫などをきっかけに痛みが発症すると、足がつけないぐらい
ひどく痛む場合もあります。
痛みを取り除いていくことはもちろんですが、リハビリを行う
ことによって足の機能を取り戻し今後の予防に取り組むこと
が大切です。
有痛性外脛骨のリハビリはこちらをご覧ください。
足の症状で気になる点などございましたらお気軽にご相談
下さい。
新宮町・古賀市の整骨院は、おがわ整骨院
2015.03.09
バランスシューズで膝のリハビリ
私が膝を痛めてから半年以上が経ち、膝のリハビリを少しずつ進めていると、知人のスポーツトレーナーからのオススメで、
株式会社GLABの
『リアライン・バランスシューズ』
を紹介していただきました。

リアライン(ReaLine)とは、
関節のゆがみを直す(re-aline)ことを意味します。
リアライン・コンセプトは広島国際大学総合リハビリテーション
学部リハビリテーション学科准教授の蒲田和芳准教授の過去
の臨床と研究の結果に基づき、関節の異常なアライメント
(噛み合わせ)やキネマティック(動き)を正常化することで、
関節の不調や痛みの改善が加速されることに基づいて構築
された新しい治療コンセプトです。
踏み切りや着地動作において、膝をまっすぐに曲げることが
できず、膝を内側に向けて膝を曲げる(knee-in)動作は
膝のケガ(前十字靭帯損傷など)や故障のの原因となり、
しかもジャンプ力にもマイナスに作用しますが、
この膝関節用バランスシューズは第4趾列の真下に
バランス軸が配置されており、このバランス軸の習得が

関節のゆがみやねじれを解消し、正しい膝の使い方が
習慣化され、ケガの予防やジャンプ力の向上に繋がります。
トレーニング内容は初級のスクワットやランジなどを行って
いますが、中臀筋や内側広筋を中心にかなり疲労感が
感じられます。弱っているのがよく分かりました・・・




なかなか軸を意識しながらは難しいですね・・・
まずは4週間頑張ってみます!!
新宮町・古賀市の整骨院は、おがわ整骨院
2015.02.27
足裏のカンタンな運動 ~転倒・スポーツ障害予防に~
足裏の機能の重要性は前回のコラムで紹介しましたが、今回は、自宅でカンタンにできる足裏の機能を改善する
運動を紹介します。
1.青竹踏み


青竹踏みで足の裏の筋肉を刺激して血行を良くします。
また、鈍っている足裏の感覚も改善されます。
2.ジャンケン体操
足の指で「グー・チョキ・パー」を繰り返します。
※足の指をできるだけ大きく動かしましょう。
3.タオルギャザー
イスに座り、床にバスタオルを敷き、その上に足を乗せます。
足の指でタオルをつかむようにして引き寄せていきます。


※足の指を大きく開いて、5本の指全部でタオルをしっかり
つかみましょう。
4.閉眼片足立ち
立った姿勢で、片足を上げて目を閉じて片足立ちの姿勢を
キープします。

まずは、30秒キープできるようになりましょう。
できるようになっってきたら、少しずつ時間を伸ばしましょう。
※バランスをとる時には、足の指を意識して使いましょう。
※周りに物がないことを確認して、倒れそうな時にすぐに
つかまれるような場所で行いましょう。
5.その他には・・・
・できるだけ裸足で過ごす。
(足が冷える方は5本指ソックスをオススメします。)
・足にあった靴やシューズを選ぶ。
・つま先立ちの運動
・足の指の間を広げるようなストレッチを行う。
など
毎日少しずつでもいいので、継続して行ってみましょう。
外反母趾・内反小趾の予防やリハビリに。
高齢者には・・・
転倒予防や変形性膝関節症をはじめとするロコモティブ
シンドロームの予防やリハビリに。
スポーツ選手には・・・
足関節捻挫、シンスプリント、有痛性外脛骨などの
スポーツによるケガや障害の予防やリハビリに。
地味な運動ですが、毎日の積み重ねが大事になります。
足の機能を改善して、様々な痛みから体を守りましょう。
古賀市・新宮町の整骨院は、おがわ整骨院
2015.02.26
足の機能改善で転倒・スポーツ障害予防に
「足」と言うと、腰から下のことをイメージされますが、今回は、足底(足裏)に注目していきたいと思います。
小さい頃、「靴を履きながら外に出た時に、足の裏に違和感を
感じて靴を脱いで確認すると小石が入っていた」という経験は
ありませんか??
足裏の感覚受容器は「高感度センサー」であり、足裏で
感じた様々な情報を中枢に伝達し、姿勢制御やバランス感覚
などを働かせます。
しかし、日常生活において靴などを履くことが多く、自宅でも
靴下やスリッパなどを履いていたり、裸足で過ごすことが減って
きているため、足裏の機能が低下する傾向にあります。
足裏の機能が低下すると、姿勢制御やバランス感覚に影響が
出てきます。
特に足裏の接地面と足の指の筋力は重要で、
試しに、片足立ちで接地している足の指を地面から
浮かせたり、逆に地面を踏みしめるように指に力を
入れたりしてみてください。
バランスがとりやすいのはどちらでしたか??
足の裏の接地面が広ければ広いほどバランスは安定しますが、
足の指が使えている使えてないで大きく変わります。
足裏の接地面が少なくバランスも安定していない状態だと
高齢者の場合、転倒につながりますし、スポーツ選手は
様々なケガや障害につながってしまいます。
また、バランスは問題なくても足の指が使えてないままだと、
外反母趾・内反小趾などの原因にもなります。
まずは、自分の足の3点(かかと・母趾球・足の指)がきちんと
接地しているかをチェックしてみましょう。
もし、足の指が接地していなければ、「浮き指・指上げ足」に
なっているかもしれません。
足の機能を取り戻して、転倒予防や障害予防につなげましょう。
次回は、足裏のカンタンな運動 ~転倒・スポーツ障害予防に~
を紹介します。
新宮町・古賀市の整骨院はおがわ整骨院
2015.02.19
Wi-Fiが使えるようになりました!
今日から当院でWi-Fiが使えるようになりました


Wi-Fi対応のスマートフォンやタブレット端末・パソコンなどを
お持ちの方は、誰でも1日最大60分無料

Wi-Fi(DoSPOT・ドゥスポット)をご利用できます。
ご利用方法は、当院のポップでご確認ください。

待ち時間を有効に利用していただきたいと思います。
新宮町・古賀市の整骨院は、おがわ整骨院
2015.02.18
シンスプリント ~すねの内側の痛み~
運動中や運動後にすねの内側に痛みが出たことはありませんか?中・高生の部活をしている子には多く診られ、特に冬場は多くの
部活生は学校の授業でマラソンを走った後、部活でさらにマラソ
ンやダッシュ、筋トレなどの基礎トレを行っており、普段以上に
足に負担がかかり、すねの痛みを訴える子も多くいます。
シンスプリントとは??
繰り返しのランニングやジャンプを過度に行うことによる
オーバーユースが原因で、すねの内側に痛みが出てくる
スポーツ障害です。
また、硬い路面を走る、薄くて硬いシューズ、O脚・回内足・
偏平足、下肢の筋肉や関節の柔軟性の低下、関節可動域の
低下などもシンスプリントを誘発します。
ヒラメ筋・後脛骨筋・長趾屈筋などの下腿内側の筋肉の疲労に



ヒラメ筋 後脛骨筋 長趾屈筋
よる柔軟性の低下によって、脛骨の骨膜を引っ張ることによって
すねの内側に痛みが出てきます。
シンスプリントが発症する場所
疾走型と跳躍型の2種類に分けられます。

疾走型・・・脛骨の下1/3部分に起こりやすい。
ランニングやダッシュの繰り返しにより起こり、シンスプリント
の中でも多く診られます。
跳躍型・・・脛骨の中1/3部分に起こりやすい。
ジャンプの繰り返しによって起こります。
症状は??
・脛骨に沿ってうずくような鈍痛がする。
・腫れや熱感がある。
・運動開始時に痛みが現れ、運動中は痛みが消えて、
運動終了後に痛みが戻ってくる。
・運動中も常に痛みがある。
・歩くだけでも痛い。
・痛いところを押すと、かなり激しい痛みが「ズキッ!」っと
走る。(ジャンピングサイン)
このような症状が出てきますが、気を付けていきたいのが、
シンスプリントはオーバーユースが原因だということです。
「動き出したら痛みを感じなくなるから大丈夫!」
「ちょっと痛いくらいだし、我慢できるから大丈夫!」
だと思わないでください。
シンスプリントは
筋肉の痛み➔骨膜炎➔疲労骨折
のように、最初は軽い痛みだったのが、無理をして運動を
続けると、重症化した場合には疲労骨折へとつながり、
運動も長期ストップせざるをえないようになります。
軽い痛みのうちにしっかり治療を行うことで重症化を防ぎ、
足の筋肉や足首・膝・股の関節などの状態を把握し、
リハビリを行っていくことで予防にもつながりますので、
足の痛みでお悩みの方は、お気軽にご相談ください。
新宮町・古賀市のスポーツ外傷・障害治療は、おがわ整骨院
2015.02.12
セーバー病 ~成長期のかかとの痛み~
成長期のスポーツ選手は様々なところに痛みが現れますが、今回は、「セーバー病(シーバー病・踵骨骨端炎)」
というかかとの痛みについて紹介します。
セーバー病とは・・・
スポーツなどでのジャンプやダッシュなどの急激な力がかかとに
加わることで、アキレス腱付着部に強い痛みが生じます。
かかとの骨が成長途中である10歳前後の成長期の子ども
に多くみられます。
成長期の子どものかかと
成長期の子どものかかとはまだ十分にできあがっていません。

骨端線部分は軟骨組織でできており、かかとの先端にある
骨端核にアキレス腱が付着しています。
かかとに加わる様々な力

①アキレス腱の牽引
ジャンプしたり走ったりすることでふくらはぎを使うことで、
ふくらはぎから繋がるアキレス腱がかかとを引っ張ってしまう。
②足底腱膜(土踏まずの筋肉)の牽引
足底腱膜はジャンプや走りでの着地の時にクッションの
役割を果たすため、かかとには繰り返し牽引力が加わります。
③繰り返しかかとに加わる衝撃
様々な動きの中でかかとには大なり小なり衝撃が加わります。
症状は・・・
成長期の子どものかかとは成長途中で、スポーツなどによって
繰り返し強い力が加わるため、炎症や軟骨の骨折などが
起こります。
・激しい運動をした後に痛みが出る。
・腫れや熱感がある。当たったりすると痛い。
・アキレス腱を伸ばそうとすると、かかとに痛みが出る。
・痛みから避けようとして、歩くときにつま先立ちになる。
・かかとの骨が出てくる。
・重症化すると骨の中の血管が切れて、無腐性壊死となって、
骨の一部が壊死してしまう。
セーバー病には、このような症状が診られますが、重症化
させないためにもかかとに痛みを感じたらすぐに治療される
ことをオススメします。
セーバー病もオスグッド病と同様、オーバーユースによる
障害とも言えます。
痛みが軽いうちに治療・リハビリ・ストレッチを行っていけば、
スポーツ活動への復帰も十分可能ですので、お気軽にご相談
下さい。
新宮町・古賀市のスポーツ外傷治療は、おがわ整骨院
2015.02.05
ジャンパー膝(膝蓋靭帯炎)
ジャンパー膝(膝蓋靭帯炎)とは、

バレーボールやバスケットボールなどのジャンプ動作を
頻繁に行うスポーツや、サッカーなどのボールを蹴ったり、
ダッシュするなどの動作を繰り返し行うスポーツに多く
診られます。
ジャンパー膝の症状は下の図の3ヶ所で発症し、

①お皿の上から大腿四頭筋(太ももの前の筋肉)腱付着部
(約20%)
②お皿の下から膝蓋靭帯付着部 (約70%)
③膝蓋靭帯中央から脛骨粗面 (約10%)
ジャンパー膝は②の部分で多く発症します。
原因はオーバーユースによるもので、ジャンプやダッシュを
繰り返し行うことで大腿四頭筋の柔軟性が低下し、膝蓋靭帯に
ストレスがかかり、微細損傷が起こり痛みが出現します。
また、大腿四頭筋の筋力低下でも起こってきます。
年齢別では、高校生~大学生くらいまでの激しい運動を頻繁に
行うスポーツ選手に多く診られます。
ただし、成長期のスポーツ選手にも起こってきますので、
成長期に多い「オスグッド病」とは痛みが出るところが少し
違いますので注意が必要です。
症状は、お皿の周囲に炎症が起こることによって、腫れや熱感、
押すと痛いなどです。また、痛みの程度によっては、
「日常生活は大丈夫だけど、運動後に痛みが出てくる」
「運動中・運動後に痛みは出るけど、運動は行える」
「日常生活でも痛みがあり、運動に支障をきたす」
「膝蓋靭帯が完全に断裂している」
という段階があります。
ジャンパー膝の原因はオーバーユースです。
痛みを我慢して運動を続けると日常生活にも支障をきたし、
「膝の曲げ伸ばしができない」「階段の上り下りができない」
「まともに歩けない」といった状態にもなりかねません。
症状が出てすぐに治療を行えば、重症化することもありません。
気持ちよく、思い切り運動ができるように
「早期発見・早期治療」を心掛けましょう。
日常生活や運動中の気になる痛みがございましたら、
お気軽にご相談ください。
新宮町・古賀市の整骨院は、おがわ整骨院
2015.02.04
おかげさまで1周年
本日、2月4日で開院して1周年を迎えました。おかげさまで1周年を迎えることができ、
これまでご来院頂きました患者様には
大変感謝致しております。
これからも患者様に「健康」が提供できるよう、
気持ちよく日常生活を送れるよう、精一杯治療に
励んでまいりたいと思います。
また、スポーツ外傷・障害治療により一層力を入れ、
成長期のスポーツ選手をはじめ、様々な年代の
スポーツ選手をサポートして地域貢献に貢献できるよう
努力してまいりたいと思いますので、
今後とも、当院をよろしくお願い致します。
院長 小河 良文
新宮町・古賀市の整骨院は、おがわ整骨院